「体にいい」と言われるものをあれこれ取り入れすぎて、もはや何がどう効いているのかさっぱり分からない、ということはありませんか。わたしはあります。もはや「これって何に効いているんだっけ?」というルーティーンだらけです。
「トマトジュースに亜麻仁油を垂らして飲む」というのも、そのうちのひとつ。最近取り入れた健康法なのですが、正直なところどんな効果があるのか、いまいち把握できていません。
ということで今回は、亜麻仁油の効果を改めてちゃんと調べてみました。せっかくなので「トマトジュース以外の組み合わせ」も探ってみたところ、なかなか面白い発見があったのでまとめてみます。
亜麻仁油ってどんな油?効果・摂り方・注意点まとめ
亜麻仁油に含まれる代表的な成分に、αリノレン酸(オメガ3脂肪酸)とオレイン酸があります。
とくにαリノレン酸(オメガ3脂肪酸)が豊富で、全体の約60%を占めています。同じ植物油のオリーブオイルのαリノレン酸含有率が約1%であることを考えると、その差は歴然。亜麻仁油は、αリノレン酸を摂るのにうってつけの食品だと言えそうです。
実際のところ亜麻仁油には、どういう健康効果があるのでしょう。
- 悪玉(LDL)コレステロールを下げる(αリノレン酸)
- 血圧を下げる(αリノレン酸)
- 血液サラサラ効果や動脈硬化の予防(αリノレン酸が体内でEPA・DHAに変換された場合)
- 腸内環境の改善(オレイン酸)
オメガ3脂肪酸は、体内で合成できない必須脂肪酸です。青魚に豊富に含まれていますが、魚を食べる機会が減った現代においては、亜麻仁油をこまめに摂ることがそのカバーになるかもしれません。
- 1日の目安:小さじ1杯(約4〜5g)
- 摂取のタイミング:いつでもOK
- αリノレン酸は熱に弱いため、加熱調理(炒める・揚げる)はNG
- 開封後は冷暗所で保管、1〜2ヶ月で使い切る
なお、健康な方が適量(小さじ1杯/日)を摂取する場合、副作用はほとんど報告されていません。ただし以下の場合は、念のためお医者さんに相談してみてください。
- 抗凝固薬・抗血小板薬を服用中の方や手術を控えている方(血液を固まりにくくする作用があるため)
- 妊娠中や授乳中の方(早産リスクが示唆されているため)
- 上記以外の薬を服用中の方も念のため相談を
では、実際に試してみた食べ合わせをご紹介していきます。
【実践】亜麻仁油をいろんな食材に合わせてみた

トマトジュースに亜麻仁油を垂らすだけ。
ちなみに試したのはトマト果汁100%で無塩のもの。ジュース自体がドロッとして濃厚な口当たりだったので、亜麻仁油を垂らしたところで味も見た目もほとんど変わりませんでした。
- 良い意味で亜麻仁油の存在をほとんど感じない
- 油を一緒に摂ることで、トマトに含まれるリコピンの吸収率も上がる
- リコピンには強力な抗酸化作用があり、生活習慣病の予防や血圧低下、血流改善などの効果が期待できる
- とくになし

これまた、市販のパック納豆に付属のタレと亜麻仁油を垂らして混ぜるだけ。私は納豆が食べられないので、家族に試してもらいました。
感想は「普通においしい」とのこと。タレの味がマイルドになって、全体的にまろやかな口当たりになったそうです。
- 通常より納豆がおいしくなる(気がする)
- 納豆の「ナットウキナーゼ」・「大豆イソフラボン」・良質なたんぱく質と、亜麻仁油のオメガ3の効果が加わり、血管の健康へのアプローチが広がる
- とくになし

いつものお味噌汁に垂らすだけ。亜麻仁油は熱に弱いので、食べる直前にかけるようにしました。
今回はキノコの味噌汁(フリーズドライ)に入れてみたのですが、亜麻仁油の存在感をまったく感じませんでした。入れても入れなくても味が変わらないという点で、誰でも気軽に習慣化しやすいかもしれません。
- 良い意味で亜麻仁油の存在が消える
- 味噌に含まれる「修飾ペプチド」の効果(血圧上昇や肥満の抑制)が加わり、血圧からメタボ予防まで幅広い健康効果が期待できる
- とくになし

温泉たまごに、亜麻仁油を垂らして、黒コショウをパパッと。
黒コショウではなく付属の出汁を使うパターンも試してみたのですが、個人的には出汁と亜麻仁油の相性がいまひとつに感じました。
一方黒コショウだと、おしゃれなイタリアンのように見えなくもないので、心理的ハードルも下がる気がします。
- 見た目がちょっと斬新
- 油と一緒に摂ることで、卵に含まれる脂溶性ビタミン(D・A・E・Kなど)の吸収率も上がる
- 亜麻仁油のクセがやや残る
日本人女性を対象としたNIPPON DATA90研究(2017)(*4)では、週1〜2個の摂取群でがん死亡リスクが有意に低く、1日2個以上の群では全死亡リスクが約2倍、がん死亡リスクが3倍以上に上昇することが示されました。
というわけで、日本人女性であれば週1〜2個程度が適正摂取量の目安になりそうです。案外少なくてビックリ。
なお、70歳以上を対象としたオーストラリアの研究(*5)では、週1~6個の摂取で死亡リスクの低下が見られたとのこと。
いずれにせよ、卵を毎日食べるのは控えたほうがよさそうですね。

オイルならドレッシングにもうってつけ。というわけで、1日の基本摂取量(小さじ1杯)を基準に作ってみました。
【材料】亜麻仁油(小さじ1杯)、ポッカレモン(小さじ1杯)、しょうゆ(少々)、コショウ(少々)
思い付きのレシピがいまひとつだったのか、しっかり亜麻仁油のクセが残ってしまって、正直なところリピートはなさそう。
- 緑黄色野菜やかぼちゃ、アボカドなど、脂溶性ビタミンが比較的豊富な野菜に合わせると、吸収率も上がる
- ドレッシングを作るのにひと手間かかる
- 亜麻仁油のクセが比較的残りやすい
- 基本量に合わせると、少しだけしか作れない

ブラックコーヒーに亜麻仁油を垂らすだけ。亜麻仁油は熱に弱いので、少し冷ましてから入れました。なお、今回はデカフェのコーヒーをチョイス。
コーヒーの品種によるのかもしれませんが、酸味が抑えられてまろやかになった気がしました。ほんのり香ばしさも増して、ちょっとしたフレーバーコーヒーのような仕上がりに。
- フレーバーコーヒーのような味わいになる(気がする)
- コーヒーを習慣的に飲むと死亡リスクが下がると言われているので、習慣化すれば健康効果の上乗せが期待できる。
- アツアツのコーヒーが好きな方にとっては、冷まして飲むのがつらいかもしれない。
【まとめ】朝食でトマトジュースに、夕食で納豆に入れると最強かもしれない
亜麻仁油単体ではややクセがあるものの、何かに混ぜるとそこまで気にならなくなるので、意外と無理なく続けやすいと思います。
今回試した組み合わせをまとめてみると・・・
- 栄養の相乗効果を期待するなら、「トマトジュース×亜麻仁油」に軍配。
- 「納豆×亜麻仁油」「コーヒー×亜麻仁油」は、亜麻仁油が料理の風味をアップしてくれる。
- 「味噌汁×亜麻仁油」は入れても入れなくても変わらないので、一番続けやすいかもれしない。
- 卵は毎日食べない方がよさそうという研究があるので、「温泉たまご×亜麻仁油」はルーティンとして除外。
というわけで、これをルーティンに組み入れるとしたら・・・
朝食でトマトジュースに小さじ0.5杯を、夕食で納豆に小さじ0.5杯を入れて、1日トータル摂取量小さじ1杯に調整する。
というのが栄養面&味覚面でベストかもしれない、という結論に至りました。(個人の見解です。)
とはいえ私は納豆が食べられないので、代わりにコーヒーバージョン、味噌汁バージョンで続けていこうと思います。
ここまで調べて、「そうだ、そもそもは健診でLDLの数値が高めだったから飲み始めたんだった」というのを思い出しました。
次回の健診で数値がどう変化したかは追ってご報告するとして、ともあれ当面はトマトジュース×亜麻仁油をメインに摂取しつづけてみるつもりです。(あと、卵を毎日食べるのもやめてみよう。)
他にもおすすめの組み合わせがあれば、ぜひ教えていただけるとうれしいです。
参考情報
この記事は以下の公的機関・信頼できる情報源を参照して作成しています。
- *1 カゴメニュースリリース
「2016年8月2日ニュースリリース」 - *2 Kurosawa et al. (2015) Scientific Reports
「A single-dose of oral nattokinase potentiates thrombolysis and anti-coagulation profiles」 - *3 J-STAGE
「味噌・醤油中のペプチドと健康」 - *4 Nakamura Y, et al. (2017) PubMed
「Re-evaluation of the associations of egg intake with serum total cholesterol and cause-specific and total mortality in Japanese women」 - *5 ケアネット
「高齢者の卵摂取、多くても少なくてもダメ?」 - *6 国立がん研究センター(JPHC研究)
「コーヒー摂取と全死亡・主要死因死亡との関連について」
※記事作成日:2026/3/23
